2種類ある判断ミス ― 2017年02月11日 02:44
ちょっとしたことがきっかけで、誤謬(判断ミス)について考えた。
品質検査では次の二種類のミスがある。
-不良品を良品と判断する(第二種の誤謬)
-良品を不良品と判断する(第一種の誤謬)
-不良品を良品と判断する(第二種の誤謬)
-良品を不良品と判断する(第一種の誤謬)
前者の場合には、出荷したものの中に不良品が混ざっているわけだから、(出荷)不良率を増やしてしまう。 後者の場合には、良品が排除されてしまうわけだから、コストを増大させてしまう。
経営(支援)について言えば、商品や業態が市場ニーズから外れつつあるのに、プロモーションで売上げをカバーしようとするのは第二種の誤謬だろう。SNSを活用したり、接客をよくしたり・・・よく見かけるタイプだ。
他方、画期的ビジネスモデルを理解せずに、あきらめたり、あきらめさせたりすれば、それは第一種の誤謬だ。あるいは大きな市場トレンドの変化を、いっときの流行だと判断すれば、それも第一種の誤謬となる。これは創業支援や経営革新支援でときどき見かける。
経営者だけではなく支援者も、よく理解しておきたい。
<Facebook Buissiness グループ 2017/2/11 投稿記事転載>